2012年3月24日土曜日

超高速で、精度のよい見積もりをする方法



自営業や営業マンの方から、見積額のさじ加減って難しいなー
という話をよく聞きます。
たしかに高くしすぎると失注するかもしれませんし、
かといって安すぎるとあとあと自分が大変になります。

私は価格設定をするひとつの方法として、
8P(8Price Metod )を使っています。
なぜ8なのかというと、L、M、Q、Hの4つの価格を
2通りで考えるからです。

この方法にしてから、価格が相場から大きく外れることは減りました。
おおよそですが、よい線で進みます。



まず、お客様目線で4つの価格

さあ、まずはお客様目線にたって、
(M)この価格だったら安くて嬉しいなあ
と思ってもらえそうな価格を決めます。

次に、そこから徐々に下げていって、
(L)安すぎて逆に品質が不安!って思われちゃう価格
を想像し、価格を決めます。

さて後半です。
(Q)この価格だったら高いけど まあ仕方ないなあ
と思ってもらえそうな最大価格を決めます。

次に、そこから徐々に上げていって、
(H)高すぎてむかつかれそうな価格、怒られそうな価格
を想像します。

想像は以上です。
あとは、(L)(M)(Q)(H)の4価格を
平均します。

これが見積もりの適正価格(V1)です。



次に、自分目線で4つの価格

視点を切り替えて、今度は自分目線(売る側)です。

(M)この価格だったら安いけど まあ仕方ないなあ
という価格を決めます。

次に、そこから下げていって最初に、
(L)安すぎて売りたくないよ、もう!
になった価格を決めます。

後半です。
(Q)この価格で売れたら(買ってもらえたら)高くて嬉しいなあ
という、下限価格を決めます。

次に、そこから上げていって最初に、
(H)高すぎて逆に罪悪感「こんなにとって悪いなあ」を感じてしまう価格
を想像し価格を決めます。

あとは、(L)(M)(Q)(H)の価格を
平均します。
これが見積もりの適正価格(V2)です。



では、チェックと評価です

2つの見積もりの適正価格(V1)と(V2)が
出たと思いますが、取引が通常の価値交換であれば、
数字はそんなに離れていないはずです。
であれば、適正価格として確定です。

(V1)と(V2)が異なる場合は、
2つの価格の平均で代用します。

ちなみに
・(V1)< (V2)のときは、取引先が有利。血を流すのが自分です。
適正価格からの値切りは要注意で、撤退も視野に入れます。
・(V1)>(V2)のときは、自社が有利。
値切りに応じる必要は、それほどないでしょう。

以上が8Price Metod(エイト・プライス・メソッド)です。
4つの価格のものは以前からありましたが、
弊社で拡張して改良しました。

よかったら、みなさまもいかがでしょうか。




※自己責任でご判断お願いします
※他にも、
・A:顧客が得るプラス便益を見積もり、そこから相手があなたに支出経費として割ける額を逆算する。
・B:あなたの仕入れ値+あなたのコスト+あなたの欲しい利益を足し算する。
など、いろいろ組み合わせています。
ただ、Bのやり方はブレが出てしまうことが多いです。
欲しい利益という部分が、あいまいだからです。