2008年5月27日火曜日

大人の【百日咳】体験記

大人の【百日咳】(100日ぜき 100日咳 百日咳 山口株)が、
いま流行っているらしい。
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2008/05/20i5n100.htm

私の場合(まだ治療中ですゴホゴホ)、
~3日目:やたらひどい咳が出る、熱が38度まで上がる。風邪だと思う。
~1週間目:とりあえず熱は下がるも、さらに咳がひどくなったので観念して、いつもの医者に行く
        →咳止めと風邪薬を処方されるも、全く効かない
~2週間目:再度医者へ。じゃあ、これ一番強い薬です。といわれ処方されたが薬効かず。
~3週間目:流石におかしいだろ、まだ咳ひどいってなんだよコレ。医者を換える(呼吸器もやっている開業医)。→強い咳止め処方
~4週間目:全然効かないってば(T-T)→レントゲン&血液検査。レントゲン即日→異常なし。
~5週間目:血液検査の結果、百日咳と確定(山口株 抗体値1280倍)。抗生物質「シプロキサン」での治療を開始。

...血液検査の結果、めでたく【百日咳】という結果になりました…。確定診断が出るまで1ヶ月。病名がはっきりしたら、俄然、元気というか、治すぞパワーが出てきました。


大人の百日咳の経験のある医者は、まだ少ない。&現場は混乱気味。
咳が続くなら、呼吸器系をうたっている専門医に換えるか、少なくとも抗体検査をきちんとしてもらおう!

なんか、長引きそうである。

追記:
2008/7月中旬頃完治。咳が出なくなるまで、偶然にも100日間。。。

メモ:

<伝染>
・百日咳は、かろうじて法定伝染病ではないようですね。「届出伝染病」と「学校伝染病」には指定されてます。// 学校保健法では、「第二種の伝染病」になっており、「特有の咳が消失するまで出席停止とする。ただし、病状により伝染のおそれがないと認められたときはこの限りではない。」
・成人の百日咳では咳が長期にわたって持続するが、典型的な発作性の咳嗽を示すことはなく、やがて回復に向かう。軽症で診断が見のがされやすいが、菌の排出があるため、ワクチン未接種の新生児・乳児に対する感染源として注意が必要である。これらの点から、成人における百日咳の免疫状況に今後注意していく必要がある。
・カタル期(軽度の感冒症状)と咳が出現して2週間以内がもっとも感染力が強いです。3週間を過ぎると感染力はほとんどなくなります。感染力は大変強く、咳による飛沫で感染します。


<診断>
・# シングル血清10歳未満では凝集原を含むワクチン接種後東浜株、山口株のいずれかが320倍以上か、山口株のみの上昇、凝集原を含まないワクチン接種後40倍以上
# シングル血清10歳以上では流行株が40倍以上の陽性、流行株/ワクチン株比が4倍以上

<治療>
・エリスロマイシン、クラリスロマイシンなどのマクロライド系抗菌薬が用いられる。これらは特にカタル期では有効である。
・適切な百日咳治療をすれば、3~5日程度で菌は出なくなります。=伝染力がない状態
・冷たい空気、たばこ、ほこりなどを避けましょう。のどを刺激し、咳をひどくします。
・症状が出始めてから完全に回復するまで2~3ヶ月はかかります

<ワクチン接種>
・百日咳(P)ワクチンは1950年から予防接種法によるワクチンに定められ、単味ワクチンによって接種が開始された。1958年の法改正からはジフテリア(D )と混合のDP 二種混合ワクチンが使われ、さらに1968(昭和43)年からは、破傷風(T)を含めたDPT 三種混合ワクチンが定期接種として広く使われるようになった。これらのワクチンの普及とともに患者の報告数は減少。しかし、1970年代から、DPT ワクチン、ことに百日咳ワクチン(全菌体ワクチン)によるとされる脳症などの重篤な副反応発生が問題となり、1975年2月に百日咳ワクチンを含む予防接種は一時中止となった。その後、わが国において百日咳ワクチンの改良研究が急いで進められ、1981年秋からこの無細胞(精製、とも表現する)百日咳ワクチン(aP)を含むDPT 三種混合ワクチン(DTaP)が導入され、その結果、再びDPT の接種率は向上した。
・現在報告されている我が国の百日咳患者のほとんどすべてがワクチン未接種もしくは不完全接種者である。
・しかし、ワクチンの効果は一生続くわけではなく、大人になるとだんだん低下していきます。このため、子どもの頃にワクチン接種を受けたのに、大人になってかかる人が出てくるわけです。

<症状>
臨床経過は3期に分けられる。
1)カタル期(約2週間持続):通常7~10日間程度の潜伏期を経て、普通のかぜ症状で始まり、次第に咳の回数が増えて程度も激しくなる。
2)痙咳期(約2~3週間持続):次第に特徴ある発作性けいれん性の咳(痙咳)となる。これは短い咳が連続的に起こり(スタッカート)、続いて、息を吸う時に笛の音のようなヒューという音が出る(笛声:whoop)。この様な咳嗽発作がくり返すことをレプリーゼと呼ぶ。しばしば嘔吐を伴う。
 発熱はないか、あっても微熱程度である。
3)回復期(2~3週間以上)約2~3週間の痙咳(けいがい)期の後、激しいけいれん性の咳は次第になくなってきて、発症してから約2~3カ月程度で回復します。大人の場合は、咳が長期間続くものの、特徴的なけいれん性の咳の症状が見られないこともあるため、百日咳と気づかないことが多いのです。しかし、そのまま放置しておくとワクチン未接種の乳幼児に百日咳を感染させる危険があるので早めの治療が必要です。


<予後>
・一般にそのまま良くなりますが、肺炎や脳症を合併して重症化することがあります。6ヶ月以下では脳症のために死亡することがあります。
・咳の症状は、なかなかとれません。菌が死んでも、菌の成分で咳が続くからです。そのため、出来るだけ早く治療をしましょう。
咳に対しては、鎮咳薬や去痰薬を使います。



 

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

今、百日咳にかかってます。
大人が百日咳になんて、ウイルスも強くなってきているのでしょうか?
5月のゴールデンウィーク目の前にした頃、鼻が詰まり、咳がでて熱が39度近く上がり病院へ受診。
咳止めと解熱薬・鼻炎薬を貰って、いったん良くなりかけたのですが、咳だけが止まらず、再度受診すると、少し強めの咳止めを貰いました。
強い薬のせいか、食事がのどを通らず、水分の補給だけの生活です。
ところが、今度は肺の辺りに痛みのある出来物が出来たので、別の病院へ受診。
帯状疱疹と診断され血液検査でやっと百日咳だと分りました。
咳が強く、息苦しいのが辛い毎日です。

匿名 さんのコメント...

確定診断がでるまでが、時間かかるんですよね。
お大事にされてください。